ごあんない
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読む人によってはむかつく部分もあるのかもしれないなーと思いつつ俺は面白かった。
大人になると、大人の男になると、「いかに下品なやつだと思われるか?」っていうのが得てしてライフワークになりがちなので、おしゃれでおとなしい暮らし方っていうのは腹立たしいものだったりもするんだ。 鼻毛を抜きながら読めない本っていうか。屁をぶっこきながら読めない本です。そのくらいはタイトルを見た時点でわかりそうなもんだぞ、俺。つってもトイレで読んだんだけどな。 日常に起こり得そうな事件をいくつか解決する連作短編なのだけれど、人物の配置や特徴づけをものすごくシンプルにしてあって、そこに感心したのでした。 たとえばココアの事件で姉ちゃんが出てきて、あとでちゃんと再登場しているところがよかった。べつに他の誰でもいいところに姉ちゃんを当てはめただけなんだけど、それでもスマートでいいですよ。姉ちゃんの交友関係の広さの複線が張ってあってもいいと思ったけど。姉ちゃんの弟が新聞部っていうのも、むりやりな感じがないとも言えないんだけど、ごちゃごちゃさせないための役割分担。読者が混乱させないための工夫。人間関係が複雑すぎて入り込めないっていうことがない。 春季限定っていうのは思春期は青春は一度きりだぜ、人生において今という瞬間はもうないぜ、という意味と、あと作品内の季節が春だから。最後まで読むと、たしかにいちごタルト事件だわー、全体を通したらいちごタルト事件としか呼びようがないわ、と思う。ただ目を引くだけじゃなくて、うまいタイトル。 映像化してるかどうか調べずに映像化してほしいなと思いました。
by exitemegane
| 2005-07-02 09:04
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